キミシダイ


渡爺に呼ばれ光井先生が入って来た途端、女生徒の黄色い歓声が教室に響いた



私は空をボンヤリ眺め、【大橋先生の一身上の都合】が何なのかを考えて居た…

こういう時、一番後の窓際の席で良かったと思った



そんな考え事してる間、カツカツと黒板に文字を書く音が響く…



「えー…光井星と言います。早く皆の名前を覚えて慣れたいと思ってるので宜しく♪」



…光井…星?


セイなんて…珍しい名前……




まさか…?




ゆっくり視線を前に向けると、そこにはスーツをビシッと着こなした奴が居た




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