キミシダイ



その日の帰り道は、大翔と何の話したのか、サッパリ覚えて無かった…


気が付いたら自分の部屋に佇んでた



コンコン…ガチャ
「月チャン?夕飯…」


「……食欲ない」


部屋に入って来た先生は、心配そうに近寄り私を抱き寄せた



頭の中が上手く回らない…だけど…先生の温もりに包まれると、脳がリセットされたかの様に落ち着きを取り戻して行く…


そっと先生の背中に手を回し、後のシャツをキュッと掴んだ



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