アカシアの花
「はぁ‐いっ。」

「ここ。俺の家。」

暁人が立ち止まった家はめっちゃ大っきかった。

「ここ?」

「うん。ここ。」

「豪邸じゃないですか‐...」

「そうか?普通じゃね?」

いやいや。普通ではないですよ暁人君‐。

「ん‐とっ。図鑑...図鑑っと。」

暁人は家に入るなり本棚をあさり始めた。

「あった‐?」

「うん。あったぞ。」

「植物図鑑」そう書かれた分厚い本を

2人でめくり映画に出てきた花を探す。

「あっ。これじゃね‐?」

暁人が小さな黄色い花を指差した。

「あっ!これだ!」

「何々?アカシア属は約600種が熱帯から温帯にかけて、特にオーストラリア大陸に多く 分布してるだって。」

「オーストラリア?」

「てか、この花がど‐かしたのかよ?」

「ん‐。なんか見たことあるきがするんだよね。」

「何w愛花オーストラリアにいたのかよw」

「ワカンナイけど。すっごく大事な花な気がするの。」

< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop