緑の君~月下の森~Ⅰ
「緑の…。桜田君!いつも急にいられると少し驚くんだけど…。」
笑って、あの瞳で
「それは失礼。緑の君て呼んでいいよ。」
「えっ?」
「いつもさゆり言いにくそうにしてるから。」
私の左手を握ろうとしたのに…。
「ふーん。離さないでおいた方がいいよ。」
そう言って去って行った。
なんなの!
自分の顔が火照るのがわかったからよけい恥ずかしい。
何を期待してるの!
「さゆり~。いつの間にあんなに親しくなってたのかなぁ。」
「うぅ。ついにさやりにも春が!」
「やめてよ。かなもまりも…。そんなんじゃないし。私は日陰の草でいいの!目立たない平凡なくらしでいい!」
「あらあら…。照れない照れない。」
「そうよ奥様。あんな高値の花畑はそうありませんよぬぇ。」
「「ねぇ。」」
「ちょっと!違うから!」
人の話を聞け!
勝手に妄想しまくるな…。かなとまりの妄想はそのまま、止まらず…。
妄想族め…。
笑って、あの瞳で
「それは失礼。緑の君て呼んでいいよ。」
「えっ?」
「いつもさゆり言いにくそうにしてるから。」
私の左手を握ろうとしたのに…。
「ふーん。離さないでおいた方がいいよ。」
そう言って去って行った。
なんなの!
自分の顔が火照るのがわかったからよけい恥ずかしい。
何を期待してるの!
「さゆり~。いつの間にあんなに親しくなってたのかなぁ。」
「うぅ。ついにさやりにも春が!」
「やめてよ。かなもまりも…。そんなんじゃないし。私は日陰の草でいいの!目立たない平凡なくらしでいい!」
「あらあら…。照れない照れない。」
「そうよ奥様。あんな高値の花畑はそうありませんよぬぇ。」
「「ねぇ。」」
「ちょっと!違うから!」
人の話を聞け!
勝手に妄想しまくるな…。かなとまりの妄想はそのまま、止まらず…。
妄想族め…。