緑の君~月下の森~Ⅰ
裏庭
お昼休み、三人で裏庭のたまり場でお弁当を食べていると。
彼女が走って来てベンチの影に隠れる。
「どこに行ったんだ?!」
「あっちだ!」
数人の男子生徒が走り去る。
「大変だね…。」
と手を貸した。
「ありがとう。」
にこりと笑うとさらっと長い髪がなびいて、誘われるような香りがした。
顔を上げた彼女の目が赤く見えた。
「坂木さん…。肌の色が綺麗、血の…。ぴちぴちしてる。」
「えっ?」
「だよね…。さおりてさ綺麗なんだけど自覚ないっていうかさ…。」
「まりよりは綺麗。」
「かなこ!それ私がデブて言いたいわけ?!」
「冗談でしょ!そんなに怒んないでよ。はいおわびに卵焼き。」
パクっと食べる。
餌付けじゃん…。
「赤木さん?ぼーとしてどしたの?具合悪い?」
「ちょっと…。さよなら。」
走り去る彼女はやっぱり綺麗。
彼女が走って来てベンチの影に隠れる。
「どこに行ったんだ?!」
「あっちだ!」
数人の男子生徒が走り去る。
「大変だね…。」
と手を貸した。
「ありがとう。」
にこりと笑うとさらっと長い髪がなびいて、誘われるような香りがした。
顔を上げた彼女の目が赤く見えた。
「坂木さん…。肌の色が綺麗、血の…。ぴちぴちしてる。」
「えっ?」
「だよね…。さおりてさ綺麗なんだけど自覚ないっていうかさ…。」
「まりよりは綺麗。」
「かなこ!それ私がデブて言いたいわけ?!」
「冗談でしょ!そんなに怒んないでよ。はいおわびに卵焼き。」
パクっと食べる。
餌付けじゃん…。
「赤木さん?ぼーとしてどしたの?具合悪い?」
「ちょっと…。さよなら。」
走り去る彼女はやっぱり綺麗。