たまには、こんな日も
その呼び方、いい加減やめろって言ってるのに、いつまでもやめない。


実里の額に手を置いてみる。


また熱上がってるな。


実里は昔から熱が上がりやすい体質だから、夜中になったらもっと上がるかもしれない。


てか、なんで俺の言ったこと守れないんだ?


もっと気をつけていれば、こんな風になることはなかったんだ。


「自業自得だな」


「悠君のバカ」


バカバカ、大っ嫌いと言って、実里は頭から布団を被った。


たく、精神年齢何歳だ?


年はひとつしか変わらないけど、精神年齢は俺と実里には大きな差があると思う。


泣いたってしょうがないだろ。


もう、薬を飲ませて眠らせた方がいいな。


布団の中で泣いてる実里にため息を落とし、台所に向かった。


桃を食べやすいように切って、ガラスの器に入れる。
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