たまには、こんな日も
実里の唇に、そっとキスを落とす。


「風邪、うつっちゃうよ」


「そしたら、実里に看病してもらう」


だから、早く治せ。


しばらくすると、実里の小さな寝息が聞こえてきた。


その唇を、もう一度そっと塞いだ。


たまには、仕事を考えないで過ごす日もいいかもしれない。


風邪が治るまでは、いっぱい甘えさせてやるか。


家でも会社でも一緒にいるくせに、あまりかまってやれてなかったからな。


パソコンの電源を落とす。


「実里」


ほんとは、お前のこと心配でたまらなかったんだ。


「俺に、風邪うつせばいい」


実里の頭をそっとなでる。


それから、今日3回目のキスをした。





・・・END
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