たまには、こんな日も
「もうひとつ」
また口の中に入れられた桃を、ゆっくりと咀嚼し飲み込む。
「もう、いらない」
5つ目が口に入れられる寸前で、私は首を横に振った。
「そうか」
悠君が桃の入ったお皿とフォークをテーブルに置いて、私のおでこに手を当てた。
「病院、行くか?」
「ううん」
さっきとは打って変わり、優しい優しい悠君の声。
「薬飲んで寝とけ」
「うん」
悠君に渡された錠剤2粒を、水で流し込む。
「ほんと、手間がかかる奴」
やっぱり、口の悪い悠君。
でも、さっきみたいに嫌な感じはしない。
また口の中に入れられた桃を、ゆっくりと咀嚼し飲み込む。
「もう、いらない」
5つ目が口に入れられる寸前で、私は首を横に振った。
「そうか」
悠君が桃の入ったお皿とフォークをテーブルに置いて、私のおでこに手を当てた。
「病院、行くか?」
「ううん」
さっきとは打って変わり、優しい優しい悠君の声。
「薬飲んで寝とけ」
「うん」
悠君に渡された錠剤2粒を、水で流し込む。
「ほんと、手間がかかる奴」
やっぱり、口の悪い悠君。
でも、さっきみたいに嫌な感じはしない。