はちみつcouple
「蜜・・・?」
いきなり、すぐ近くで司の声がした。
「司くん、友達?」
司くん・・・・
学校の女の子たちには、絶対に呼ばせなかった下の名前。
蜜にだけ『呼んでもいい』って言ってくれてうれしかったのに。
「あぁ・・・まぁ。」
ふっと顔あげると、司と目があった。
なんか照れくさそう。
彼女が、いるからか・・・・。
「は、はじめまして。」
彼女さんがあわてて頭をさげる。
「・・・はじめまして。」
蜜も、涙を必死にこらえて彼女さんに挨拶した。