男友達

何故かそれを見た瞬間すごく心が重たくなった。


「茜雲?どうかした?」


美香が心配そうに私を見てくる


「ううん…なんでもない。ちょっと人酔いしたかな…」


「そうね。人も増えてきたし、どこか違う場所……」


美香の言葉が途切れた瞬間美香が顔をしかめた。


「美香?」


美香、手震えてる…?


「っ……なんでもないわ…」

そう言った瞬間。


ゴトっと指輪の入った箱を美香が落とした。


「…美香…?」


「…っ……ごめん、なさい…っ…」


そう言って美香が走っていく。


「美…「美香!!!!!」


私が美香を呼ぶよりも早く陽太が読んで走りだした。

私も追いかけようとすると薫に腕を捕まれた。




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