本当の君
女の子の声が聞こえたのはリビングの方から。
恐る恐るリビングの方へ向かう。
リビングの扉を開けた。
「……誰?」
そこに立っていたのは、紛れもなく………
私だった。
上から金色の髪が長く腰辺りまで軽くカールしながら流れていて、瞳は間違いなく、ハチミツのように甘い色をしていた。
身長は170センチくらいあって、目線の高さが一緒だった。
「………わた、し?」
そう言って私は、目の前の人物を見た。
目の前の人物の目の奥が妖しく銀色に光った。
「……リ、オ?リオなの?」
「そうだよ。びっくりした?」
高いソプラノの声が返してきた。
「びっくりするに決まってるでしょ!」