本当の君
「…エル、愛してるよ。君には、俺のこと全て理解して、この孤独から救いだして欲しいんだ。……全部俺のワガママなのは分かってる。でも、エルの気持ちを知っているからこそ言ってるんだ。………俺の全ては君のモノだ。…俺が君の全てを知った時点から」
リオの腕が離れる。
なんで?
ずっとこのままでいたいのに。
なんで離すの?
そう思っていたらリオの手が私の肩をつかんだ。
私の顔が真正面にある。
私の姿の彼。