本当の君

「エルを見つけて、良かった。…エルがいるだけで孤独に狂いそうになることがない。愛してるよ。……俺はエルのモノだからな」

「私も愛してるわ。…リオに拾われて良かった。私はリオだけのモノ。一生離れたくない」

2人して甘い言葉を言った。

きっと、今、顔が赤いよ。

顔が熱いもん。

「照れてるな?」

意地悪に笑って、私の頬に手を添えた。

冷たい手が、火照った顔に気持ち良い。

胸から熱い気持ちが流れだす。

あぁ、リオが愛おしい。

顔が徐々に近づく。

目を閉じる。

冷たい唇が触れた………




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