架空の城塞
ザカーエッジ戦闘指揮所
慣性制御場の限界を超えたGがザカーエッジの戦闘指揮所を襲った。
主砲の発射と同時に、艦全周を映し出しているメインモニターの4分の1が、爆発し
たミサイルの爆発光でフラッシュした。
「何事だ、今の機動は!」
自動でシートに固定され、なんとか堪えたバンガは、ゴロゴロとした声を荒げた。
何が起こったのかは、情報共有で判ってはいた。が、その情報を理解するのは別だった。
記憶が先に在り、後から、何が起こったのかを思い出す。
「まったく、こちらの意図とは関係なく、操艦されると言うのは、気持ちが悪い物だな」
バンガが漏らす。
「今の対応はしかし、このシステムで無ければ出来ないでしょうな。やはり、実戦は良い運用データが取れます」
リユレイが感心しながら応じた。
「余り、遊んでもらっても困るがな」
バンガは少し不機嫌そうに喉を鳴らした。
「敵の防衛ライン、突破します。小惑星帯に突入。侵入コース確定します」
オペレーターが報告してきた。
情報共有で、付属データが配信される。
いよいよ、最終局面だった。
ザカーエッジは強襲戦艦と言う特性を生かし、分厚い装甲と、艦載防衛兵器群に守られて、最大加速で半壊しつつある敵艦隊防衛ラインを突破。小惑星帯周辺宙域から、プラント艦の潜む、小惑星帯に突入した。
主砲の発射と同時に、艦全周を映し出しているメインモニターの4分の1が、爆発し
たミサイルの爆発光でフラッシュした。
「何事だ、今の機動は!」
自動でシートに固定され、なんとか堪えたバンガは、ゴロゴロとした声を荒げた。
何が起こったのかは、情報共有で判ってはいた。が、その情報を理解するのは別だった。
記憶が先に在り、後から、何が起こったのかを思い出す。
「まったく、こちらの意図とは関係なく、操艦されると言うのは、気持ちが悪い物だな」
バンガが漏らす。
「今の対応はしかし、このシステムで無ければ出来ないでしょうな。やはり、実戦は良い運用データが取れます」
リユレイが感心しながら応じた。
「余り、遊んでもらっても困るがな」
バンガは少し不機嫌そうに喉を鳴らした。
「敵の防衛ライン、突破します。小惑星帯に突入。侵入コース確定します」
オペレーターが報告してきた。
情報共有で、付属データが配信される。
いよいよ、最終局面だった。
ザカーエッジは強襲戦艦と言う特性を生かし、分厚い装甲と、艦載防衛兵器群に守られて、最大加速で半壊しつつある敵艦隊防衛ラインを突破。小惑星帯周辺宙域から、プラント艦の潜む、小惑星帯に突入した。