架空の城塞
銀河連合軍人工惑星基地アセアス4
「それで、情報空間上で身動きが取れなくなり、最後はキーボードによるハードコマンドで、仕掛けをばらまいたと言う訳です」
ブンガクはネイビーブルーの制服を窮屈そうに着込んで、報告を終えた。
右隣のチャオクーンも同色の女性士官の制服を着ている。
ここは、ハニメニ・ニーダ戦域に近いアセアス星系銀河連合軍人工惑星基地、アセアス4だった。
そこに仮設されている連合軍戦略航宙艦隊所属のリーマン大佐のオフィスに2人は居た。
「2人ともご苦労だった」
昆虫に似た外骨格種のリーマン大佐が、囀るような声で労った。
「とりあえず、クーロンはプラント艦の爆縮に巻き込まれて消息不明って事にしておきました」
ブンガクが肩を竦めて言った。
「うむ、そんな所だろう。次の指令まで通常勤務だ。溜まっている休暇でも消化しておきたまえ。以上解散」
チャオクーンはびしっと敬礼し、ブンガクは適当に右上腕だけ軽く上げて大佐のオフィスを後にした。
ブンガクはネイビーブルーの制服を窮屈そうに着込んで、報告を終えた。
右隣のチャオクーンも同色の女性士官の制服を着ている。
ここは、ハニメニ・ニーダ戦域に近いアセアス星系銀河連合軍人工惑星基地、アセアス4だった。
そこに仮設されている連合軍戦略航宙艦隊所属のリーマン大佐のオフィスに2人は居た。
「2人ともご苦労だった」
昆虫に似た外骨格種のリーマン大佐が、囀るような声で労った。
「とりあえず、クーロンはプラント艦の爆縮に巻き込まれて消息不明って事にしておきました」
ブンガクが肩を竦めて言った。
「うむ、そんな所だろう。次の指令まで通常勤務だ。溜まっている休暇でも消化しておきたまえ。以上解散」
チャオクーンはびしっと敬礼し、ブンガクは適当に右上腕だけ軽く上げて大佐のオフィスを後にした。