CLEAЯness

「そもそも私っ…!なんで…透明になってるの?!よく考えたらコレってあり得ないことだよ…!!昨日飲まされたアレには…何が入ってたの?!」




「…んー」


相川はすこし考えこみ、もっていた分厚い本をテーブルに置いて、パラパラとページをめくりだした。



「1030ページ…1030…、あ。コレコレ」



相川が1030ページの図を指差す。

「は?なに語?コレ」


見たことのない字が隙間なく書き込まれている。


「まあこの前の薬は、透明になるとか特殊な能力をもった動物の成分が含まれてる。」


「えっ…じゃあ最初から「透明になる薬」って分かってて飲ませたの?!!」


「ちげぇよ、皮膚炎の薬だって」


「相川はこの本の字、読めるの」

「んー?無理」


「は?!」
< 37 / 38 >

この作品をシェア

pagetop