風が強い日に
鞄をぎゅっと握って坂を登って
自転車の籠に鞄を入れて
自転車をこいだ。
「(いなかった…。)」
今度西高に通ってる友達に訊いてみよう。
自転車を走らせて
おばあちゃん家に着いた。
「(ん、お客さんいる…)」
「あぁ和依ありがとうね」
「ううん」
「あら和依ちゃん久しぶり」
「久しぶりです。元気でしたか?」
「元気よ~。
和依ちゃんは美人さんになったねぇ」
「いえいえ///」
「ほんと、
若いときの白ちゃんに似てるわ」
「そうかしら」
「そぅよ~」
「(おばぁちゃんに似てるんだ…)」
そぅ思いながら制服を脱いで
服に着替える。
髪を1つに結い上げて店に出た。