風が強い日に




「あ、新しいプリ機出てるじゃん♪」

「ほんとだー♪」




「周平今日手伝いじゃなかったっけ?」


周平…?

さっき聞いた名前だ…。



「ネクタイ無くて怒られたのバレたから

買って来いってじぃちゃんが…」


「また怒られたのかよ~笑」

「うっせーなぁ」



「ぁ…」




あ、の人…だ……。



「ぁ、あのっ…!!」


「あ…」
「あ!!さっきの」

「「??」」

「「周平(健吾)知り合い?」」


「ぇっあ、ぃや…健吾は?」

「さっき東條といたから」



「あの、……」

「?」


小さな声を出すと、

反応したのは健吾と言う人だった。


「ぁ、ぃやっ…」

「あぁ周平?」



「あの……」

そぅ言って鞄から

ネクタイとタオルを取り出した。



「あの、…ありがとうございました…」

「あ、ネクタイも渡してた!?」

「タオルの中に入ってて」

「そっか。わざわざありがと!」

「あっぃえ…!!」


男子に微笑まれたのは初めてで

何だか恥かしくて赤面してしまった…。






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