風が強い日に




五月は駅の目の前にある

バス停でバスを待つ。



あたしは駅の近くにある

自転車置き場まで歩く。



「じゃーね和依」

「うんバイバイ」



そぅ言って朝通った道を

逆走する。


駅から左折して

少し薄暗い地下トンネルを通る。


そこを通って坂を上がれば

すぐ自転車置き場に着く。




「はぁ…」



今日も疲れた。

そんな風に考えてため息をしていた。








彼方に逢うまで



残り――――3m…。








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