叶わなくても
「うん」

「なに、話してんの?」

「えっ?別に~」

「なにも話してないよ?」

「じゃあ、自己紹介からしようか?」

「うん!!」

「じゃあ、俺から・・・」

自己紹介が始まっても、興味の無いあたしは全然聞いてなかった。

「じゃあ、君は?」

「へ?」

「あっ杉浦羽衣です!!」

「よろしく!!」

「よろしく!!」

「可愛いね?」

「いえ・・・」

~♪~~♪

携帯が、鳴った。

相手は、聖也。

あたしは、皆から離れて電話に出る。

「どうしたの?聖也」

「いや・・・今日暇かと思って」

「ごめん今は」

「何してんの~?羽衣ちゃん」

後ろから、聞こえてきた合コンに来ていた男の声。

「何やってんの?」

「ごめん 今どこ?」

「家」

「すぐに行く」

あたしは、慌てて戻り皆に事情言って帰った。

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