叶わなくても
走って、走って、聖也の家に行く。

ピンポーン

チャイムを鳴らす。

「はい 羽衣・・・?」

「・・・」

「入って、説明して?」

「うん・・・」

聖也の部屋に入って、ベットを壁にして座る。

「ごめん きょう合コンだったの」

「・・・」

「なんか急に行けなくなっちゃった子が居て・・・あたしも騙されて行っちゃって・・・言い訳に聞こえるかもだけど、ごめん」

「もういいよ」

「ごめんね?」

「うん もう、分かったから 何もされてないよな」

「うん それは・・・」

「じゃあさ、そろそろキスしていい?」

「へ?んんっ・・・んふっ・・・」

少し、イラついた様な聖也のキス。

でも、その奥に愛を感じる。

そんな事がありつつ、刻々と時間は過ぎて行った。
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