叶わなくても
そう言って、何故か聖也の口に持っていく。

???

グイッ

いきなり、腕を引っ張られてキスされた。

「んんっ・・・」

わけ入ってきた聖也の甘い舌で、チョコを口移しされた。

「んっ・・・んはぁっ・・・」

「甘い?」

「甘いけど、美味しい」

「だろ?」

「けど、聖也甘いもの嫌いじゃ・・・しかもそのチョコビターだし?」

「羽衣が作れば甘くなくても甘く感じて、美味く感じるんだよ!!」

きゅううん。

と、胸がなる。

その年のバレンタインは、甘い甘いバレンタインとなった。

その時も・・・

いや・・・

何時も、聖也のキスには愛を感じる。

このときには、少なくても聖也の愛はあたしだけに向けられる。

だから・・・好き。




そして、一ヶ月経ってホワイトデー。

土曜日の今日は、聖也とデート☆

今日は、オシャレしなくちゃ。

「お待たせ」

「ううん」

< 54 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop