軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「しかし…350万って簡単に言うけど大金だぜ!お前に集めきれるんか?」

冷静な現実主義者の深

「何言ってんだ…惚れた女の為なら何だって出来る…それが俺の存在証明よ」

前向きな純一郎が興奮気味に語る…

「まぁ…残念だが、純一郎の取り柄ってのは惚れた女をものにする為、手段を選ばず邁進出来る事じゃないか?ついでに…その時のこいつの目付きは獲物に食いかかる猟犬みたいでな…いつもの軽薄さと比べると同一人物に見えんとこが俺を笑わせるんだ」

「解ってんじゃねぇか…確かに350万は大金だ…だけどお前が金貸してくれりゃそれを元に馬に突っ込んで…穴が来たら楽勝だぜ」

純一郎…来ると思ってんのか万馬券

「それよりも取れると思ってんのか万馬券」

深は、純一郎の無計画さかげんに頭を抱えてるが…

「でも、まぁ大丈夫だろ…お前ならな。長い事、女の番犬やってるから馬の事もお見通しかも知れん…ってよりアレじゃないか?ミューが突っ込んだ骨董品屋って…」

深が指差した先…そこには古びて壁を応急処置した骨董品屋があった。
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