軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
"カランコロンカラン"

「いらっしゃいませ〜」

何か感じが違う…

馴染みの喫茶店の様な雰囲気を感じとった深は純一郎に疑いの眼差しを向ける。

「な…何だよ」

慌てる純一郎に

「いや…何でも無い…」

そう答えたものの…狭い店内に所狭しと並べられた骨董品の数々は歴史を本気で学ぶ者には、感動すら覚えさせてくれる物である。

店番らしいメガネをかけた小柄な女の子が

「お兄さん大学生でしょ?どの時代の物探してるんですか?」

多分、彼女がミューともめた女なんだろうけど…見た感じ、そこまでタチ悪い女には思えないが…

「幕末だな…特に竜馬の生き様には感動すら覚える」

深は、さも当然と言わんばかりに答えた。
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