軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「竜馬ですか…結構色々あるんですよね〜」

と言ったかと思うと後ろの棚をごそごそ漁っている。

「お、おい深…多分こいつだよ…例の女」

純一郎は惚れた女以外は邪険に扱う…と人の噂で聞いた事がある。

だからミューの敵の彼女に対して何やら小馬鹿にしたような顔で睨んでいる。

「あった〜!」

探し物を見付けた彼女はクルっと振り向いて

「これ解ります?」

小さな手のひらに古びたピストルを乗せてニッコリ微笑んだ。

「こ…これって…もしかして高杉 晋作が竜馬にやったピストル?」

竜馬に心酔している深ならば間違える筈の無い一品である。
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