軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「実は…おじいちゃんが、その道の超大物で、日本中買い付けて回ってんですよ」

彼女の言葉に

「知らなかったな…ウチの大学の近所に歴史を本気で極めたいと思ってる者にとっての聖地があるなんて…」

いつものクールさを忘れ去り動揺している深は、既に当初の目的など、どうでもよくなっていた。

そんな彼の態度に恐れを抱いた純一郎は

「おい深…お前、何小学生に丸めこまれてるんだ」

純一郎は百万の味方に愛想尽かされた思いだった。
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