軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「痛ててて…なんとか無事だけど…部外者立ち入り禁止の看板ぐらい出しとけよ」

着弾で吹き上げられた砂塵を被り、自慢のオレンジヘアがバサバサになった純一郎は、ムカつきながら

「火薬使いすぎだよ…ったく不景気ってのに景気良すぎ!」

この映画の行く末を心配していた。

「ところで…さっきの役者は?」

キョロキョロと辺りをうかがうと草むらの上に倒れている袴姿が見える。

さっきの役者の筈…

純一郎は彼に近寄って行った。
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