軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「おい、しっかりしろ…大丈夫か?」

女好きの純一郎でも非常時には男の心配ぐらい出来るらしく必死に呼び掛ける。

問われた若者は…随分幼い顔立ちをしている。

そして幼いながら整った顔…額から血を流しているのだが…やけに生々しい。

妙にリアルだ。

今の日本映画に、ここまで凝った撮影出来る監督なんて居たか?

無名ゆえに出来る暴挙か?

しかし…これだけの本格的な撮影は日本映画史を覆す大作になるかもしれない。

純一郎の頭は、そんな思いが渦巻いていた。
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