軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「そうですか…良かった…」

心底安堵した表情

そこまで苦しい戦いなんだな…

でも何の戦争か…さっぱり解らない。

「それより…頭ケガしてるけど…」

純一郎が、ぼそっと指摘すると

「かすり傷ですよ…これぐらい…」

と気丈なとこを見せる。

さぞ名のある役を演じているのだろうが…どうせ聞いても解らないけど…

それよりも…部外者の俺が乱入してるんだから撮影は中止の筈だが…彼も演技を止めそうにないし…

「どうせ私は足手まとい…会津の名を汚さぬ為に…」

と刀を腹にあてた。

この流れは…歴史オンチの純一郎にだって解る展開だが…
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