軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
そして現実の世界では…

「この距離で、あたしの腕を持ってして外れるなんて絶対にあり得ない」

怜の掲げるゲベール銃は純一郎の眉間に狙いを定める。

それにビビって腰を抜かしたかに見えるのだが…実は

「会津の正義を後の世に伝えてくれるのでは無かったのですか?死に行く者の最後の願いすら聞き入れてくれないなんて…」

と恨めしそうに純一郎を罵る少年に怯えていたのだが…

「何で俺は、霊感が強いんだ〜」

自身の体質を呪い大声を上げるが

「知らなかったな…お前が霊感強いなんてな…ところで何が見えたんだ?」

所詮、他人事の深は純一郎を茶化しに回り

「骨董品と霊魂なんて結び付けてビビっとるようなヤツに、この商売出来る訳無かろう」

と、のたまう怜に霊感なんて勿論存在しない。
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