軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「臭いな…」

思わず呟いた深の一言に怜が素早く反応する。

「ちゃんと店の掃除は、しとるけん臭くないっ!」

かなり興奮気味に…

「いや…そうじゃないよ怜ちゃん。果たして家康のウンコ付きの鎧が300万程度で取引されるのかなって事だよ」

深の言わんとする意味を察した純一郎は

「そうだ!もし本物ならマニアがいくらでも金出す筈…つまりお前は二束三文の鎧を巧妙に使いミューを追い詰める極悪人の詐欺師だ!」

と攻勢に転じる。

番犬の本領発揮といったところか

「要するに、300万って値段設定が不当って言いたい訳ね…」

いくら気が強いっていっても、そこは高校生

大学生の本気の攻撃の前には、不貞腐れるしか出来まい。

やっと攻撃が実った純一郎は何気に満足顔をしている。
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