軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「アハハハ…深っ残念だな」

と純一郎のバカ笑いが響いたのを感じたグッチーが

「あ〜悪いね…もっとも僕も今年から通い始めたから常連って言っていいのかな?」

屈託のない笑顔を見せている。

どうやらグッチーは、怜狙い…ならば負ける訳にはいかない。

そう確信した深は

「俺は、今日が初めてなんですよ。大学の近所にこんな穴場がある事知らなくて…俺、坂本 深です」

宣戦布告がてらの挨拶

まぁ負ける気は、しないが…

「僕は原口 龍太郎です…っていうか若い人も捨てたもんじゃないね」

彼のセリフが引っ掛かった。

「どういう意味ですか?」

探りを入れてみる為聞いてみると

「ネットで楽して調べたがる連中が当たり前の時代に、こういう店に足を運んで現物を見に来る…それは、とても重要な事なんだ」

なんと彼も怜と同じ事言ってる。
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