軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】

｢僕は、この店で日本刀の虜になって以来侍の社会ってのを僕なりの視点で考える癖がついてしまってね｣

よく解らない…

すると怜が

｢グッチーは現物を通して当時の思想や文化を想像するのが趣味なんだって…あ、深さんお待たせ｣

と商品の火縄銃(怜ちゃんの頬擦り付き)を手渡しながら説明してくれる。

｢文章じゃなく現物で歴史に触れるって事は、その時代の文化、習慣、風俗といったものを肌で感じとれるんだ｣

更に続け様に語り続けるグッチーのセリフに純一郎が食い付いた。

｢何っ風俗？｣

当然、深は冷静に

｢若いお姉ちゃんが、ほとんど裸でサービスしてくれるやつじゃないからな｣

と純一郎の頭に芽生えたイメージを瞬殺する。