軽薄男に鉛弾を【新☆パラレル・ワールド企画作品】
そして探し物を見つけ顔を上げた怜は

「う〜ん…深さん納得するかいな?」

お〜悩んでいる。

「いや…怜ちゃんが選んでくれた物なら間違いないよ」

最早、深に拒否権など無い。

商品を目の前に差し出した怜は

「これ…竜馬のや無いっちゃけど…」

と白い袋を差し出す。

「何か…薬っぽいわね」

まだ深にまとわりついてくるミューが首を突っ込むと

「深さん…松本良順って知っとぉ?」

怜が深に尋ねた。

「怜ちゃん…幕末は俺の専門だぜ。知らない訳無いだろ。将軍家のご典医さ」

得意気に語る深に

「また妙な名前知ってんな…誰だよ?」

歴史オンチの純一郎は当然知らない。

この店に来た事が、そもそも間違いなんだから…
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