渚
「ちょっと、休憩していい?」
さすがに疲れてきた
人を1人乗せてるから、重い
「そうだよね、重いよね」
コンクリートの壁の前に自転車を置く
澪は荷台に座って、「何か飲む?」と聞いてきた
「あ、俺買ってくる」
「いいよ、自分で買ってくるって」
「いいって。何欲しい?」
「…お茶」
俺は、すぐ近くの自販機まで行った
緑茶と麦茶を買った
「どっちがいい?」
「緑茶」
俺は缶を渡した
しばらく、俺らは木の陰で休憩した
「で、これからどうするの?」
「んー…浩くんの小・中学校行って、浩くんのお家でご馳走になって、帰る」
「ご馳走は無理…」
「ケチー」
「でも、小・中学校は行けるよ。すぐ近くだし」
「じゃ、行こっ」
「もう飲んだ?」
「うん」