とどまることなく……


**放課後**

「郁人ー」

また純が俺を呼んでいる。

「耳貸して♪」

「なんでだよ」

「(小声で)今日俺ん家でヤろうぜっ♪だから俺ん家来いよ!」

「おう♪」


……ん?ヤろうぜ?

って俺ヤバい悪のりにあっさりOKしちゃった?

「俺の馬鹿っ!」

まあOKしちゃったし、しょうがないか。




**純宅**

「お邪魔します」

「邪魔するんなら帰ってー(笑)」

「んじゃ帰る」

「冗談だって」

普通、男に犯されるんだから嫌がるところなのになぜか純だと全然嫌じゃなかった。

このとき俺は恋に落ちていたことにはまだ気づかなかったんだ。

< 18 / 33 >

この作品をシェア

pagetop