とどまることなく……
「この中に犯人がいるとしたら……」
がり勉野郎の言葉を引き金にみんなが一斉にあたしの方を向いた。
「何であたしの方向くのよ」
「お前だろ俺の椅子に画ビョウ置いたの」
「どこに証拠があるの?」
「こんなことやるのはお前しかいないからな」
「てなことは証拠なんか無いってことじゃん。あたしじゃないってことじゃん」
「てめえ何だよ」
呆れた。
いつもあたしにこういうことやる癖に自分がされたらこんなに大騒ぎするんだ。
確かに画ビョウを置いた犯人はあたし。
でも先にやったのはあんた達でしょう?
あたしがやったという証拠は無いんでしょう?