とどまることなく……
屋上は良い。
空気は良いし、景色も良いし何よりも平和だ。
うるさいクラスメート達の声を聞かなくて済むのだ。
ほんと、のどか……。
寝てしまいそう……。
寝ちゃおうかなぁ……。
あたしが眠りにつきそうになった次の瞬間だった。
―バタン。
後ろのドアが開いた。
先公かな。
どうしよう、怒られる。
急にそんなことが頭をよぎった。
「あれ?もう先客が一人いたんだ」
男だった。
その男はまさに『好青年』って感じだった。