とどまることなく……


「わ、わかった名乗るよ。俺の名前は東 隼人で二年。ほら名乗った♪名前教えろ」

東はニカッと笑った。

子供みたいだ。

「あたしは堀内 美咲」

「美咲かぁー。いい名前だな」

「周りの人から似合わないって言われるけどね」

「あはは、確かに。少しひねくれてるよなお前!」

東は正直だ。

『僕は嘘をついたことありません』って瞳してるし。



「もうすぐ弁当の時間じゃね?」

「あ、どおりでお腹空いてきたと思ってたんだ」


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