とどまることなく……
「まあ彼自身、バイだからね」
「何それ」
「バイセクシュアルってこと。両性愛っつーことだよ」
「純って好きな奴いんのー?」
「内緒ー♪俺バイだから両方イケる」
「……っそ(笑)」
**堀内家**
「おかえり美咲」
せっかく私が出迎えてやってんのに、こいつは完全スルーしやがった。
「無視ってどうかと思うけど」
でも美咲は一言も話さない。
「あんたさ、今日女子トイレで人に水ぶっかけたでしょ」
「ぶっかけてなんかないよ」
「うちのクラスのね、安藤-アンドウ-文香っていう子がびしょ濡れで泣いてあんたにやられたって言ってたよ」