とどまることなく……
「わざとじゃないよ」
「ほら、やったんじゃないの。やってしまったことは仕方ないから、明日その子に謝りなよ」
「わかった」
そして美咲はまた無言で自分の部屋へ戻った。
なんてひねくれた奴だ。
明日から仲間外れにされても知らないぞ。
私からしたらあんたはどうなってもかまわないんだから。
腹違いだし。
「私も寝るか……」
「真弓」
ハスキーな声が私を呼んだ。
あいつだ。
きっと美咲がさっきのことをチクったんだろう。
チクり野郎が。