不思議な国のありす
旅は道連れ世は情け


あれからかなり歩いた、気がする。
なんせ泉を抜け暫し歩くとまた薄暗い森に突入してしまったため太陽の位置もわからなければ方向も定まらない。

「アリスこっちよ」

それでも迷わずに進んでいるのはさっき出会った双子の案内のおかげだ。

「なぁ、この薄暗い中でよく道がわかるな」

先を歩く少女に聞いてみる。

「お城にはよく行くから」

「?何しに?」

「女王とはお茶するお友達なの」

振り向きニッコリと笑って返事を返す。


女王と茶飲み友達って…


「リリー」

「何かしら?マリー」

器用に入れ替わりながら会話をする双子。

(マンガとかであるみたいに頭の中で会話ってできないのかな?)

そう思いながら後ろをついてあるいていると、妹マリーから衝撃の一言が出てきた。











「道、間違えてるわよ」










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