不思議な国のありす
「なぁ、真っ直ぐって……」
この廊下どこまで……
と、聞こうとした時
「ここが庭園よ」
薄暗い廊下に、眩しいくらいの光が射し込んだと思った瞬間
「……………は?」
いつの間にか、これでもか!というくらいに大輪のバラが咲いている庭に出ていた。
「え?……マジ?どんな仕組み?」
キョロキョロしていると足元で何かがぶつかった。
「?」
下を向くと
「トランプ……っ!?」
拾おうと屈んだ瞬間、そのトランプは起き上がり忙しそうに走って行ってしまった。
「………え?あれがトランプの兵?」
(サイズが普通のトランプって……)