極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
あたしと男の時が止まって約5分。


いきなり男がムクリと起き上がり、あたしの目の前に立った。



「おまえ、雪帆か」



そう言いながらあたしのメガネをはずす。


こいつ・・・・・ニヤリと笑いやがった!


方頬をつり上げる男。



「れ・・蓮・・・」


「久しぶりだな、鈍感女」


「な・・なん、であんたがここにいんのよ!!」



あたしの心からの絶叫を鼻であしらう蓮。



「ごあいさつだな。せっかく3年ぶりに幼なじみが帰って来たっつーのに」


「寂しかったくせに」と言う蓮に、頭のどこかで何かが切れた気がした。


「誰が寂しかったですって!?ふざけるのもたいがいにしなさい!!」


「あー、うっせえな。照れんなって。顔赤いぞ。」


「顔が赤いのはムカついて頭に血が上ってんのよ!勘違いしないで!」


「かわいくねー」


< 12 / 83 >

この作品をシェア

pagetop