極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
~蓮side~



「最低ねぇ・・・」



そんなこと分かってる。


分かってても、あいつに言われるとキツイ。


でも、どうしても我慢できなかった。


3年ぶりに会ったあいつは、相変わらず三つ編みとメガネをして地味な姿をしていた。


でも、やっぱりそれをはずせば、美少女だ。


昔から素の雪は、誰もが目を見張るほど、綺麗な女の子だった。


かく言う自分も、初めて見たときは、思わず息をのんだほどだ。


綺麗でつややかな長い黒髪。真珠みたいな真っ白で、滑らかな肌。大きな黒目に、かわいい唇。


でも、俺があいつを好きになったのはそれだけが理由じゃない。


正義感が強いあの性格も、笑ったときに見せる、柔らかい表情も、泣いたときに見せる、もろさも。何もかもが自分を引きつけて放さない。


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