極恋～天然陰陽師娘と俺様極道の若～

「・・・あのバカ・・・順序間違ってんのよ！」


「え？」



意味不明なことを言う凛に、思わず聞き返してしまう。



「あぁ！なんでもないの！気にしないで。」



あわてて言いつくろう凛に、それどころじゃない雪帆は、よく考えずにうなずいてしまう。



「それで、最っ低って言って逃げ出して来ちゃったんだ・・・」


「うん」


「そっか、それは・・・蓮が悪いね。でも、あいつは少なくとも、ふざけて雪帆にそんなことするようなやつじゃないでしょ？だから、理由があるんじゃない？」


「わかんない・・・あいつが何考えてんのか理解できない」



混乱しているあたしに考えることなんてできなかった。


そんなあたしを、凛は真っ直ぐ見て、微笑んだ。



「じゃあ、ゆっくり考えてみな。きっと答えは出てくるはずだから」



妙に確信めいた凛の言葉にとまどいながらも、素直にうなずいた。