極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
一月後の放課後・・・


あれから屋上に行くことはなく、蓮にも会うこともなく、今までと変わらない平和な生活を送っていた。


この一月、蓮の噂は尽きることがなかった。


転校早々のテストで学年トップを奪った秀才。


人当たりがよく、優しい学園の王子様。


彼の周りには、いつでも黄色い悲鳴がついてくる・・・などなど


ふざけているとしか思えない・・・あの二重人格め・・・



「雪帆!今日も見回り?」



HRが終わってみんなが帰るのを待っていると、凛が近寄ってきた。


かわいい・・・


ただ見回りするか聞いてきただけなのに、そのかわいさはなんなんだろう・・・


凛さん・・・男どもが放心してますよ・・・


そんなことを思いながらも、笑顔を返すあたし。


だてに、長い間親友してたわけじゃないんだから。



「やっぱ心配だしね」




< 21 / 83 >

この作品をシェア

pagetop