極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
「た・・たまたまよ!あたしの進行方向であんた達が告白してたんじゃない!」



必死になって逃げるあたしを、それは楽しそうに追い詰めて来る蓮。



「んで、なんで雪ちゃんはすぐに離れなかったのかな?」



ニコニコ  ニコニコ



「~~~っ!なんでそんなにうれしそうなのよ!」



満面の笑みを浮かべる蓮がなんとなく気に入らない。



「なんでって、決まってんじゃん。雪ちゃんが俺の告白を気にしてんのがうれしいの」


「意味わかんない!なんであたしがあんたの告白を気にしなきゃなんないのよ!」


「・・・はぁ・・・この鈍感娘が・・ホンットむかつく」



ぼそりとつぶやく言葉は、あたしには届かなかった。





< 24 / 83 >

この作品をシェア

pagetop