極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
なぜか始まった自己紹介タイムが終わると、ドタドタと誰かが走ってきた。


そして一瞬後には、体がいいにおいに包まれていた。



「きゃ~~~~~~!かっわいい~~~~!」



高い声と共に体をギュッと抱きしめられる。



「・・・・・・おい、ババア、雪を解放しろ」


「誰がババアだ。ガキ」



開放感と共に、ガンっと何かを殴る音。



「晶さん?」



あたしがぽつりとつぶやいた言葉に、蓮を殴った絶世の美女が、すごい勢いで振り返る。



「覚えててくれたのね~!雪帆ちゃん!うれしいわ~」



今、美しいお顔を喜色で満たしているこの人は、蓮の母親である、東堂晶さんだ。


昔から、晶さんと家の母、そして凛のお母さんは仲がよく、頻繁に3人で遊んでいるのを知っている。





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