極恋~天然陰陽師娘と俺様極道の若~
「雪帆、早く食べないとホントに遅刻するわよ?」



そう言うのは、母の雪乃。



「うん、いただきます」


「なんだ、今日は起きるの遅いな」



そう言って少し苦笑するのは、父の涼一。


「若いのに、たるんどるのぉ」



そう言ってニヤリと笑うのは祖父の涼太郎だ。



「~~~っ!おじいちゃんが退治て来いって言うから行ってきたんでしょーが!」


「ふふん、何を言うか。あのくらいの怨霊なぞパパッと祓ってこんか」



猛然と祖父に咬みつくが、サラリとあしらわれてしまう。



「ほれ、文句言う暇があったらさっさと行け」


「~~~っ!!行ってきます!!」



言いたいことはまだまだあったが、ホントに遅刻しそうだったので、なんとか言葉を飲み込んで家を出ることにした。


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